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A. プラスチックは大きく2種類に分けることができます。1つは「熱可塑性樹脂」と呼ばれるもので、熱を加えると柔らかくなり、冷やすと元のように硬くなります。いろいろな形に容易に成形加工できるという利点があります。もう一つは「熱硬化性樹脂」と呼ばれるもので、熱を加えると樹脂内部で化学反応が起こり、硬化するタイプです。熱可塑性樹脂のように繰り返し加工することはできませんが、熱硬化性樹脂のほうが耐熱性に優れています。
日本では年間約1200万トンのプラスチックが生産されていますが、約8割が熱可塑性樹脂です。
A. 全く新しい化学結合を持ったプラスチックの開発は困難とみられています。しかし、既製のプラスチッククの機能を組み合わせてそれぞれの弱点を補強し、長所を生かしていく複合化の技術が盛んに研究されています。複合的なプラスチックは、「ポリマーアロイ(ポリマーブレンド)」と呼ばれ、なじみのあるABS樹脂にもこの技術が採用されています。
A. もちろんできます。シリコーンには、他の有機材料にない特徴(滑り特性、耐熱性、耐候性、柔軟性など)がありますので、多様な用途でこのような性質が利用されています。
A. プラスチック改質に使用されるシリコーンには■シリコーンオイル、■シリコーンパウダー、■シラン化合物などがあり、シラン化合物はシランオリゴマーに分類することができます。
A. シリコーンオイルはその潤滑性を利用して、樹脂の摺動特性や耐磨耗性を改善することができます。私たちが日常使用しているカセットテープ、ビデオテープのリール材(ボリスチレン)などに使用されています。
シリコーンパウダーは主にプラスチックフィルム(OPP、OPET)の表面潤滑剤、アンチブロッキング剤として使用されています。フィルムが延伸加工される際に、添加したパウダ一がフィルム表面全体に微細な凸部を形成するので、少量の添加で効果を上げることができます。また、シリコーンパウダーは熱による変形がないので、特に、高速で機械包装される包装用フィルムに使用されています。
シラン化合物,シランオリゴマーは、プラスチックと配合材(顔料、骨材など)の相溶性改善に使用されます。
A. シリコーンにはいろいろな有機基を導入できます。そのため、単なるポリマーブレンドだけではなく、有機ポリマーの骨格にシリコーン骨格を導入したシロキサン有機コポリマーが検討され、一部実用化されています。
単に両者の特性を兼ね備えているだけでなく、予期しない新たな特性が生まれる司能性もあります。
例えば、シリコーンの酸素透過性とポリメタクリレートの機械的特性と透明性の長所を組み合わせて、酸素透過性ハードコンタクトレンズ材が開発され、実際に商品化されています。また、特殊なシリコーン樹脂がポリカーボネートの難燃添加助剤として効果があることも確認されています。
このように、プラスチックの特性の差別化、高機能化を図るために、分子構造の設計変更が比較的自由にできるシリコーンとの組み合わせは、今後のプラスチックの改質の原動力となることが大いに期待されています。
*The marks followed by an asterisk (*) are trademarks of Momentive Performance Materials Inc.